航空機の抽気ダクト、ブレーキコンポーネント、温度調節器、凍結防止システムは、形状が複雑であるだけでなく、溶接部が多数存在します。溶接部には大きな機械的応力と熱応力がかかるので、非常に高い品質が求められます。
工業用デジタルX線検査は、溶接部の欠陥(亀裂や孔など)を高精度で検出できることから、品質管理の手法として長年使用されてきました。エクスロンの工業用X線透視(DR)装置は、最新型のデジタルフラットパネル検出器を搭載し、欠陥検出の精度をさらに高めています。
ある大手航空機メーカーが円周溶接の欠陥検出について調査を行ったところ、デジタルフラットパネル検出器とエクスロンのソフトウェアは、フィルムを使用する従来の方法を遙かに凌ぐ検出精度を持つことが実証されています。しかも、デジタル画像のポストエディットの手間も省くことができます。
また、エクスロンの画像処理ソフトウェアであるY.HDR-Inspectを追加することで、さらに高度な画像処理が可能になります。高精細表示と優れた信頼性を特徴とするこのソフトウェアには、次のようなメリットがあります。
- 積分時間を短縮
- アーカイブが簡単、ストレージ容量を節約
- コストのかかる汚染物質の廃棄が不要